鯛ぞの家づくり 超斜めからのアプローチ

マイホームを建てる事になりました。
出来る事は、自分をモットーにして出来るだけ節約して行こうと思います。

Y工務店との決別

どうも鯛ぞです。



Y工務店と打合せをし、完成見学会へ行く約束をしましたので、行くことに。



場所は、地元S市の山の中にある民家の増改築です。


母屋に親世帯、子世帯が母屋とつなげけ新築を建てた物件でした。



見学には、母と行きました。




早速、受け付けで手袋を貰って中を見せて頂きます。


間取りはいたってシンプルなんの変哲もないプランです。



こだわりとしては、実家の近くで作られている薪ストーブを設置しているだけでした。



モデルルームで感じた快適な感じは、薄れますが・・・


やはり片鱗は感じます。



現場監督をしていた経験と、建築の知識がありますので、出来あがったものを見ても、あまり参考にならないことは知っています。



どんな雰囲気かを感じ取られるかが、見学会で得られる一番の特徴だと私は思っています。


その施工業者(工務店)がどんな、家づくりをするかを感じ取るためのものですね。



間取りなどは、敷地の立地や形状、向きによって変わってきますし・・・


内装などは、施主の好み等もあるので、あまり参考になりません。



母も大いに、この感じが気にいっているようなのでプランの提案をお願いしました。



その翌週も、完成見学会があるというので来て欲しいとの事です。


あまり、見学会に行っても参考にならないとは思いましたが、工務店まで行って打合せするより見学会に行って打合せした方が近いので行くことにしました。




翌週見学会に行きました。


やはり、平凡なプランの家ですが・・・


暮らしやすそうな雰囲気は他の工務店のつくった家より良さそうです。




営業さんなどと、話をしましたが・・・


こちらも得ることはなかったです。


むしろ、こっちが色々教えたあげました。



対応してくれた営業さんやローン担当の方は、女性でこのY工務店で家を建てて貰って縁があって、Y工務店で働くことになった方です。


どちらも、建築を勉強している訳でもなく、ただ2~3年教わったままに営業トークをするだけですから仕方ないですが・・・



ここの工務店の特徴は、プランは全て1級建築士を持っている社長が行います。





一応、HPなどを見る感じ設計担当なるものが、存在するようですが・・・


実際には、社長がプランしたものをCADで図面に起こす作業のみを担当するようです。


社長は、自分の親世代と同じぐらいですので、CADが使えないのでしょう。



この日、社長は急な出張で来れなくなり、結局打合せはできませんでした。



その週に社長から、私の携帯に電話があり、現地(敷地)を見せて欲しいとのことで、現地で週末に打合せをすることになりました。



週末、新居の予定地で待っていると、ボルボで社長と、後輩の現場監督がやってきました。



敷地を見て貰い、立地的には最高であることを再確認しました。


事前にどんな場所かは伝えてありましたので、仲間グループを組んである九州の工務店が作った別荘が載っている雑誌を持って、こんな感じでしたいと、バクっとした案の提案がありました。



高台のため、台風対策が必要な事と潮風対策に焼き杉を使ってはどうかなどの話をしました。





改めて、敷地を測量しに来させて欲しいとの要望がありましたので、ご自由にどうぞと答え、現在分筆中のため、土地家屋調査士が測量しているので、そちらに図面を貰えば良いのではないかと助言を与えましたが、これが良くなかったのもと今となっては思います。




N土地家屋調査士と連絡を取ったY工務店が、一緒に測量をすることになったとの連絡がありました。



この際に、今まで自分がプランした図面を5~6プランぐらいと、基本的な要望を渡しました。



この頃にプランしていたものは、出来るだけ安くすませるために四角い建物で片流れの屋根をベースとするプランです。








これも失敗だったと思います。





その後も、毎週のように新築やリフォームの見学会がありました。


その都度、来て欲しいとの連絡があり(社長からLINE)+DMで・・・



社長からのLINEということもあり、いつプランの提示があるかわからなかったので見学会に行くことに。




しかし、実際には、社長とは会えずプランの提示もありませんでした。




その間に、設計のための要望書(A4で6枚の大作)を見学会の際に、営業担当に渡し、プランに盛り込んで欲しいことを伝えてありました。



なかなか、社長と会えない期間が1ヵ月ほど過ぎた頃、そろそろプランの提示をして欲しいと思い催促すると社長から、勉強会をするので是非参加して欲しいとの連絡がLINEにありました。




勉強会の指定のあった日に、嫁さんと向かいました。


Y工務店の事務所へ。



すると、設計担当のH氏が出てきて、今日は、展示場であるとのことでした。


社長からのLINEには、開催場所の提示が無かったので行き違いになってしまいました。



Y工務店の事務所は、今住んでいる家から片道車で1時間の場所にあります。



展示場の場所は、今住んでいる場所から車で5分です。



今から展示場に行っても1時間以上過ぎるので、一端お断りしました。



家へ帰る際に嫁さんと話し合い、一応行ってみることにしました。




展示場に着くと、他にも2組が来て勉強会が開かれていました。



内容は、やはり一般的な内容で実になる内容はありませんでした。


夏と冬で太陽の角度が違うので、庇の長さをどうするべきとか、建物の向きは単純に南向きに建てれば良いというわけではないとか。


玄関へのアプローチをしっかり作った方が良いとか。



まだ、プランもできてないので次週提案させていただくとのことで、

結局、ケーキとコーヒーを飲んで帰ることに。



N土地家屋調査士から連絡が無かったため、測量もしていないとのことした。



実際、N土地家屋調査士は、測量を行っていることを知っています。



双方の連絡取り合いの不足のようです。



約束にルーズな2人が集まったので、結局、烏合の衆となった訳ですね。



翌週に、プランの提示があるとの事だったので、翌週の見学会へも行きました。



その時も急な出張で、社長は来れないとのことです。



いくら温厚な私でもイラっとしました。




社長にプランの提出はどうなっているかと連絡を入れますと、

早急にプランを送るということで、翌日LINEに図面が送られてきました。



はっきり行ってクソみたいな、やっつけプランでした。







敷地の立地に合ったプランでは無く。


どこでも合うようなプラン。


住宅街でしか通用しようがないプランです。


屋根形状も切り妻屋根で、いたって平凡。


屋根を掛ける方向もでたらめです。




ある程度図面が読める人であれば、良く考えられたプランかそうではないかは一目瞭然だと思います。



何回も見直し、自分が途中で渡した要望書と照れし合わすと、ほぼ、全項目で要望を無視したプランです。



「失礼ですが・・・

かなり手直しが必要のようです。

詳細は、明日メールします。」

とのLINEを送りました。



が・・・

スルーされてしまいました。



かなり、頭にきていましたので、

翌日、手直しが必要な項目。


A4で6枚の項目ほぼ全てに、どこがダメで、そうするべきという事を要望書に追記してA4で10枚以上の大作を仕上げました。




調度、携帯を忘れていましたので、PCメールからY工務店への会社のメールへ昨日と同じ文面のメールをお送りしました。




他の社員が見て返信をくれましたが、

その際に修正の要望書を添付しようとした際に・・・



1通のメールが来ました。


社長からのメールでした。



内容は、以下のとおりです。

鯛ぞ様


ご連絡ありがとうございます。

本日、改めて基本設計の内容を確認させていただきました。

鯛ぞ様と私共とは、根本的に家づくりの考え方に違いがあるように感じました。


これはどちらが正しいとか間違いとかではありません。

鯛ぞ様のお考えのプランはたくさんのこだわりが詰まっていて良いものだと思います。


ですが、弊社ではそれを実現させることはできないと思います。

金銭面的にも、すべてのご要望に応えるのはとても難しいと感じました。


このまま進めていっても、お互いの考えが噛み合わず平行線を辿っていくでしょう。

またお伺い致しましたところ、他社さんとも話を進められているということなので、

他社さんで話がまとまるようでしたら、そちらで進めていただけたらと思います。

せっかくお話をいただいたのにご期待に添えず申し訳ありません。

見学会や住まい教室にも足を運んでいただき、ありがとうございました。



有限会社 Y工務店




結局、要望書をフル無視して、やっつけで作ったプランと、私の要望がかけ離れており、

Y工務店レベルの在来工法しか扱えない工務店では、コストがかさみ実現が不可能だということです。


普通のプランの家をめいっぱい良い材料を使って、普通の家の倍近い金額を施主に払わして良い雰囲気の家を作っているという事だったのです。



違う言い方をすると、注文住宅は受けられない。(多少の施主の要望は、盛り込めるけど・・・)


年老いた社長の感性で、仲良しグループが作ったやり方を真似して、良い家になるであろう材料を使って建てる普通の家に賛同出来る客しか相手が出来ないということだったのです。



結局、ワンマン社長が利益優先で作る自己満の家づくりを施主に押し付け、多少の暮らしやすさで納得させるとやり方ですね。


1級建築士といえど、大昔に取った1級建築士。

現在のレベルでは、2級建築士レベル以下しか、知識が必要で無かった時代の免許です。



老舗の工務店には、こういった罠がしかけられているという勉強になりました。




それより、Y工務店の家を気にいっていた母の怒りは凄まじくなだめるのが大変でした。


断りの方法もメールを1通送りつけてきただけ。



無礼にもほどがある。


また、真摯に施主の要望に向き合っていれば、すぐにY工務店では作れないことは、明白であるにもかかわらず2ヵ月もかけて時間と労力を無駄にさせられた怒りが移ったのだと思います。



S市の範馬勇次郎と恐れられる母、893屋さんにも平然と喧嘩する母の激怒ぶりに、私は冷静になれて放っておく決心がつきました。




建築ビルダーである工務店や設計事務所の善し悪しを判断する方法を知っているつもりでしたが・・・

まんまと罠にかかってしまいました。


次回は、どういった建築ビルダーが鯛ぞ的に優秀なビルダーかを書いてみたいと思います。




長文、御苦労さまでした。